終わらない現像、沼

よく私は「撮って出し」ですという人は素直に尊敬します。ぶっちゃけ僕の写真なんて現像しないと見せられないよってレベルです。昔は現像しない写真なんて、写真を良くできる努力をしてないだけって思ってた時期もあったんですが、最近はそうでもなく一部の撮って出しの写真家さんを見ると、「あ、この人光の使い方が半端ない」という考えに変わってきました。そりゃ現像しなくても雰囲気作れてるからいらんよねーという感じです。

撮って出しは、もはや才能まであるので僕たち才能ない人間は、地道に現像していきましょうと思うのですが、最近ちょっとだけどうしようかなと思っていることが・・・

正直、ポートレートについては完成系です。あれ以上好きな現像は存在してないし、していても被写体さんによってオレンジの色相をどうするか程度で、レンズもカメラも自分の中では最上の状態です。

問題はセンシティブです。善と悪、表と裏みたいな表現を僕はしますが、やっぱり僕は善なるもの裏を撮りたいという感覚が強く、ざっくりいうとヌードやグラビア撮るにしても「綺麗・美しい」をコンセプトに撮り続けるだろうという感じです。じゃぁめっちゃ距離感の近いセックスしてるような撮影をしないのか、悪で裏の撮影をしないのかというと「します」。でもこれは被写体さんによって本当に部分的にしますという解になります。

僕の作品のイメージですが、ポートレート>善と裏(ヌード)>悪と裏(セックスみたいな)という順番です。ポートレート作品がない人の裏を見たくならない感覚があって、ポートレートが良くてその人をもっと掘り下げたいからヌードをお願いするみたいなシナリオです。で、善と悪の間なんですがわりかしハードルが自分の中では高く、極端な話「恋をしてる」ぐらいの感覚がないと、そもそもそういう撮影をお願いもしないのではないかなと思っています。

閑話休題

めちゃ話がそれましたが、ヌード系で肌露出が多いものについての現像のアプローチをできるだけ色を転ばせないようにしようかなと最近は頑張っています。まぁ転んでもいいんですが、それは光の関係上転んだという結果だけで積極的に転ばせにはいかないようにしてます。

ポートレートもヌードもぶっちゃけ狙うところはそんなに変わりません。好きなテイストが固まってしまってるので、

ポートレート

・デジタルとフィルムの間

・シャドウは青が強く

・肌色は、黄色方面orピンク方面

これが僕が主にやっている現像です。ヌードをどうしようかなと画策してるのが、

【ヌード】

・フィルム風甘め

・シャドウは青め(暖色よりにするので黒っぽくなる)

・色は転ばせない

・肌は黄色

・粒子もりもり

です。

 

そもそもなんでフィルム風なん?というところからですが、フィルム写真って本来ヌードってお店で現像断られるんですよね。じゃぁデジタルでフィルム風にしてしまうとそもそもできない行為になるので差別化がしやすいのです。シャドウ青めは、もう僕が黒髪の人が青がかった髪色になるのが好きというただのフェチです。

フィルムやったら色をころばせた方がぽくね?という感覚がありますが、ころばせるとらしさはあるのですが、やり過ぎ感が否めないので避けるようにしようかなと、肌についてはKodakリスペクトですね。好きなので。

という感じです。まだまだ研究しないとダメなんですが、概ねこういう感じが理想的かなと現像しながら思っています。